先頃、「奇想の系譜」展を東京都美術館で観てきました。
昨今の伊藤若冲ブームの火付け役的存在著作、辻 惟雄氏の同名(奇想の系譜)の1冊が源流の絵画展です。
まさしく江戸絵画ミラクルワールドへ引き込まれます。
また知人が関係する「江戸写し絵社中」旗揚げ公演を日本橋で観てきました。江戸時代後期、江戸文化が花開いた時期のものを、現在唯一人の江戸写し絵師、薩摩駒花太夫さんが当時の技法そのままに復活、今回の旗揚げ公演にこぎつけたとのことです。だるまの写し絵から手が二次元上に飛び出ます。
日本アニメの原点と言われる所以です。
写し絵は現在、お膝元の日本より、ハリウッド・ヨーロッパなどでも絶賛され、海外での評価の方が高いとのこと。非常に残念な気がします。
辻 惟雄氏も奇想の系譜のあとがきで「古美術市場に現れると~中略~アメリカの熱狂的なファンの手に帰してしまう」と書いています。
東京オリンピックを控え、もっと江戸らしさ、日本らしさの良さを再発見・再認識しなければと思う今日この頃です。